ドルコスト平均法と為替

ドルコスト平均法は、金融商品を定期的に定額で買う方法です。ここでは為替を例に説明します。金融機関の営業マンは、ドルコスト平均法を次のようによく説明します。
「為替は短期的に大きく変動しますが、長期的には大きく変動しません。だから、長い目でコツコツと買うことで為替変動リスクが平準化されます。」

ドルコスト平均法と為替リスク

リスクがあればリターンがあります。為替のリスクは為替差損、リターンは為替差益です。為替の変動によるリスクとリターンは通貨により大きく異なります。高金利通貨とメジャー通貨に分けてドルコスト平均法を考えてみます。

高金利通貨

高金利通貨はインフレ率が高いです。インフレ率の高い通貨は長期的に下落します。その理由は購買力平価で説明できます。長期的に下がる通貨のリスクをドルコスト平均法で回避するのは難しいです。購買力平価については下記の記事をご覧ください。

購買力平価説と為替レート

2019年2月3日

メジャー通貨

先進国などのメジャー通貨はインフレ率が高くなく、安定しています。また、流動性が高いです。為替の変動は長期的には一定です。しかし、その長期の中を短期的に見ると大きく変動することがあります。ドルコスト平均法は為替の水準を見ないで定期的に買う方法です。定期的に買えば平均価格になるという保証はなく、為替リスクを管理しているとはいえません。

おすすめの購入方法

為替リスクを管理するにはどうすればよいのでしょうか?基本的には為替の水準を見て割安な時に買います。為替の割安の判断は、過去に大きく下落した後に反発していったパターンを分析します。一発狙いで底の価格を予想するのではなく、割安だと判断した価格帯で分散して買うとよいです。割安な価格帯の時だけに買う、または割安な価格帯で多めに買えば、為替差損になる確率を減らせ、うまくいけば為替差益も得られます。
ドルコスト平均法は簡単にできますが、為替の割安を判断する力を磨いていくことをおすすめします。