政策金利の推移

政策金利は景気が良い時には高くなり、悪い時には低くなります。なぜなら、政策金利には物価の上昇を抑制するブレーキの役目があるからです。景気が良い時はお金がよく使われ、物価は上昇します。物価の上昇が勢いに乗るとバブルになり、経済が混乱します。

発展途上国は経済成長の余地が多く、景気、物価、政策金利が高くなりやすいです。先進国は経済成長の余地が少なく、景気、物価、政策金利が低くなりやすいです。

政策金利は為替相場に大きな影響があり、一方の国だけが有利にならないように各国が連携して決めています。政策金利が他の国よりも高い通貨は買われ、輸入に有利です。政策金利が他の国よりも低い通貨は売られ、輸出に有利です。実際には、ドルの政策金利の変更に続いて各国が変更することが多いです。

下記の政策金利は月平均です。

円の政策金利は0付近で推移しており、他国が利上げしている時でも0.5％までしか上げていません。ドルの政策金利は世界の政策金利を主導しています。ユーロとポンドドルの政策金利はドルの動きに合わせて決められています。豪ドルドルの政策金利は利上げの時だけはドルよりも先行していましたが、近年はその傾向がありません。

高金利通貨である南アランド、トルコリラ、メキシコペソの政策金利はおおむねドルの動きに合わせて決められています。トルコリラの政策金利は物価の上昇に加え、通貨防衛策で急上昇しています。