為替レートの変動要因は実需、投機、介入です。実需は貿易取引、証券取引、直接投資などで買い切りまたは売り切りの長期的な変動要因です。投機はトレンド方向への買い戻し付きまたは売り戻し付きの短期的な変動要因です。介入は中央銀行が為替レートを適正な水準にするために行われます。

為替レートは、ビッド（顧客の売値）、アスク（顧客の買値）、スプレッド（ビッドとアスクの差額）を表記します。通貨ペアを買う場合、左側の通貨を買って、右側の通貨を売ります。通貨ペアを売る場合、左側の通貨を売って、右側の通貨を買います。通貨ペアの強弱は、決済通貨が同じ通貨ペアの変化率を比較することで分かります。

通貨ペアのスポット取引量が小さいと為替レートの変動は激しくなり、スプレッドが広がる傾向があります。スポット取引量が大きいと為替レートの変動はゆるやかになり、スプレッドが狭くなる傾向があります。また、カバー取引や短期売買により取引量は大きくなります。

FXが24時間取引できる理由は、為替レートがインターバンク市場の相対取引で決まるからです。そのため、世界のどこかの銀行が営業している限り、為替レートは動きます。また、時差によりインターバンク市場の取引参加者は変わるので、為替レートの動きも変わります。

FXのスプレッドは、アスク（顧客の買値）からビッド（顧客の売値）を引いて計算します。FX業者が顧客に提示するスプレッドは、カバー先のベストビッドとベストアスクを参考に取引方式に応じて決まります。FXの主な取引方式は、原則固定スプレッド、ECN、STPです。

為替レートの通貨ペアは、通貨コードを組み合わせて表記されることがあります。通貨コードは英語3文字で、最初の2文字は国名コードから取り、最後の1文字は通貨名から取っています。

国内業者のFXは、20.315％の税率で原則として確定申告が必要です。FXの損失は、確定申告することで翌年以降の3年間、各年の先物取引に係る雑所得等から控除できます。FXの所得を勤務先にばれないようにするには、確定申告する時に住民税の納付方法を普通徴収にします。

FXのレバレッジは損失許容額、ストップレート、注文レートに基づき決めるのがおすすめです。高いレバレッジはボラティリティがとても高い時に、元本消滅、元本を超える損失になるリスクがあります。ロスカットルールやレバレッジ規制は大きな損失になるリスクを減らします。

証拠金預かり残高が多いFX業者のスプレッドをランキングしました。原則固定スプレッドの提示率は95％以上ですが、FX業者によりスプレッドの提示方法は違います。インターバンク市場のスプレッドが広がった時は、どのFX業者も原則固定スプレッドにはなりません。