為替レートの表記方法と見方

ドル円の為替レート

目次

通貨ペアの順番

為替レートは2国間の通貨の交換比率です。為替レートは「米ドル/円」のように通貨ペアで表記します。通貨ペアの左側の通貨は主軸通貨、右側の通貨は決済通貨です。通貨ペアは主軸通貨1単位でいくらの決済通貨になるのかを表します。例えば、「米ドル/円」が100の場合、1米ドルは100円です。

決済通貨が自国通貨になる通貨ペアは自国通貨建てレートです。例えば、「米ドル/円」は自国通貨建てレートです。決済通貨が他国通貨になる通貨ペアは他国通貨建てレートです。例えば、「ユーロ/ドル」は他国通貨建てレートです。通貨ペアの表記の順番には下記のルールがあります。

  1. ユーロは必ず主軸通貨になる。
  2. ポンドドルはユーロの次に主軸通貨になる。
  3. オーストラリアドルはポンドドルの次に主軸通貨になる。
  4. ニュージーランドドルはオーストラリアドルの次に主軸通貨になる。
  5. 米ドルはニュージーランドドルの次に主軸通貨になる。
  6. 円は必ず決済通貨になる。

ユーロは新しい単一通貨としての期待の高さから常に主軸通貨です。ポンドドルは過去に主軸通貨だった名残りです。オーストラリア、ニュージーランドはイギリスの植民地でした。円は主軸通貨にすると為替レートの小数点以下の桁数が多くなってしまうので常に決済通貨です。

通貨ペアを買う場合、通貨ペアの左側の通貨を買って、右側の通貨を売ります。ドル円の買いであればドルを買って、円を売ります。通貨ペアを売る場合、通貨ペアの左側の通貨を売って、右側の通貨を買います。ドル円の売りであればドルを売って円を買います。

売値と買値とスプレッド

顧客レートは銀行などのマーケットメーカーの売値と買値に金融機関の為替手数料を含めて表記します。買値をBid、売値をAskと英語表記することもあります。また、100.00-01のような表記は買値が100.00、売値が100.01という意味です。会社や個人などのマーケットユーザーは、マーケットメーカーの売値で買って、買値で売ります。

買値と売値の差をスプレッドといいます。スプレッドは金融商品の種類や金融機関によって大きく異なります。FXのスプレッドはとても狭いです。スプレッドは市場の流動性により変動します。流動性は売買注文の成立のしやすさです。FXのスプレッドの詳細は下記の記事をご覧ください。

インターバンク市場の銀行間レートと顧客市場の顧客レート

FXのスプレッドとは

2018年11月13日

為替レートの英語表記

為替レートの通貨名は英語3文字で略して表記することがあります。これは通貨コードと呼ばれ世界で共通のルールです。通貨コードはISO(国際標準化機構)が決めています。為替レートの英語表記の詳細は下記の記事をご覧ください。

悩む人のヒューマンピクトグラム

通貨ペアの英語表記の読み方

2018年11月2日

通貨高と通貨安

通貨高は通貨が買われて他の通貨よりも価格が上がります。通貨高となった通貨が主軸通貨の場合、為替レートは上がります。主軸通貨は通貨ペアの左側の通貨です。ドル高となった場合、ドル円は上がります。通貨高となった通貨が決済通貨の場合、為替レートは下がります。決済通貨は通貨ペアの右側の通貨です。ドル高となった場合、ユーロドルは下がります。

通貨安は通貨が売られて他の通貨よりも価格が下がります。通貨安となった通貨が主軸通貨の場合、為替レートは下がります。ドル安となった場合。ドル円は下がります。通貨安となった通貨が決済通貨の場合、為替レートは上がります。ドル安となった場合、ユーロドルは上がります。

ドル高円安、ドル安円高という固定表現があります。この固定表現は円の売買の中でドルが一番多いので成立します。ドルは世界で一番取引量が多い通貨であり、ドル高になれば多くの種類の通貨は売られ、反対にドル安になれば多くの種類の通貨は買われます。円は世界で三番目に取引量が多いですが、ドル程の影響力はありません。円高になれば多くの種類の通貨は売られますが、ドル程ではありません。逆に円安になれば多くの種類の通貨は買われますが、ドル程ではありません。

ドル円と需給の関係
需給 ドル円
ドル高 上がる
ドル安 下がる
円高 下がる
円安 上がる
ユーロドルと需給の関係
需給 ユーロドル
ドル高 下がる
ドル安 上がる
ユーロ高 上がる
ユーロ安 下がる
ドル円の為替レート