FXのスワップポイントの計算方法

時計と円を比べる人

FXのスワップポイントの計算方法は、「トムネの直先スプレッド×ロールオーバーする通貨量」です。トムネはトゥモロー・ネクスト(tomorrow next)の略称です。トムネは、スタートが約定日の翌営業日、エンドが約定日の翌々営業日の為替スワップ取引です。トムネの直先スプレッドは、スワップ市場で決まり、通貨ペアの日利差を反映します。日利の計算方法は、「年利÷(360または365)」です。ほとんどの通貨は、日利計算で360を使います。日利計算で365を使う通貨は、円、ポンドドル、シンガポールドル、南アランドなどです。例えば、ドルの年利が3.6%、円の年利が0.365%の場合、ドルの日利は0.01%、円の日利は0.001%です。

理論上の直先スプレッドは、先物為替レートとスポットレートの差額です。先物為替レートは、スポットレートに直先スプレッドを加減して計算します。直先スプレッドは、通貨ペアの金利差を反映します。例えば、ドルの日利が0.01%、円の日利が0.001%、ドル円のスポットレートが1ドル100円の場合、ドル円の翌日物の先物為替レートは1ドル99.99円(100.001÷1.0001)です。ドル円の翌日物の直先スプレッドは、0.01円(100-99.99)です。ドル円のスワップポイントの付与日数が1日で1万通貨をロールオーバーした場合、スワップポイントは、100円(0.01×10,000)です。買った通貨の金利が売った通貨の金利よりも高い場合、スワップポイントをもらえます。買った通貨の金利が売った通貨の金利よりも低い場合、スワップポイントを支払います。

実際には直先スプレッドは、コストなどを考慮して取引されるので、通貨ペアの金利差だけで決まるわけではありません。また、顧客に付与されるスワップポイントは、FX業者の間の価格競争により変わることがあります。

スワップポイントは、FX業者のウェブサイトで公開されています。1万通貨当たり40円のスワップポイントであれば、2万通貨で80円、5千通貨で20円のスワップポイントです。スワップポイントのマイナス表記は、支払いを意味します。

ドル円のポジション方向とスワップポイントの関係
(ドルの金利が円よりも高い場合)
ポジション方向 買う通貨 売る通貨 スワップポイントの受払い
買い ドル 受け取り
売り ドル 支払い

FXのロールオーバーの仕組み

FXのロールオーバーは、未決済のスポットの受渡日を翌営業日に繰り越します。ロールオーバーは、キャリーとも呼ばれます。スポットは、約定日の2営業日後が受渡日です。FX業者は、受渡日の前日にトムネ取引をします。トムネは、スタートが約定日の翌営業日、エンドが約定日の翌々営業日の為替スワップ取引です。

為替スワップ取引は、通貨を担保に外貨を借入れ、返済期日に元本と直先スプレッドを支払います。直先スプレッドは、スワップ市場の裁定取引により通貨ペアの金利差を反映します。為替スワップ取引はスポットと先物を同額で同時に行います。例えば、顧客が月曜日にドル円の買いの新規注文をした場合、ドル買い円売りの受渡日は水曜日となり、FX業者は火曜日にトムネでロールオーバーします。トムネの内容は、水曜日を受渡日とするドル売り円買いとスポットのドル買い円売りです。月曜日に注文したドル買い円売りはトムネのドル売り円買いと相殺されます。残ったのは受渡日が木曜日のスポットのドル買い円売りです。結果としてドル買い円売りの受渡日が水曜日から木曜日に繰り越されました。ドルの金利が円の金利よりも高い場合、FX業者は、トムネの取引相手から1日分の直先スプレッドを受け取ります。FX業者は、この直先スプレッドに基づいたスワップポイントを顧客に付与します。

FXの1日分のロールオーバー
日付 4/1(月) 4/2(火) 4/3(水) 4/4(木)
ドル買い円売り(スポット) 約定日 受渡日
ドル買い円売り(スポット) 約定日 受渡日
ドル売り円買い(翌日物) 約定日 受渡日

FX業者が顧客にスワップポイントを付与するタイミングは、ニューヨーク市場が閉まる時間です。ニューヨーク市場が閉まる時間は日本時間の午前7時です。ニューヨークがサマータイムの場合は、日本時間の午前6時に変わります。ニューヨークのサマータイムは、3月第2日曜日から11月第1日曜日までです。ニューヨーク市場が閉まる直前にポジションを持ち、スワップポイントが付与されたらすぐに決済することも可能です。FX業者は、ニューヨーク市場が閉まる時間の前後にメンテナンスを行うため、メンテナンス時間の前にポジションを持つ必要があります。メンテナンス時間はFX業者により異なります。

スワップポイントが付与されるタイミング

休日をまたぐロールオーバーのスワップポイントは、通常よりも高くなります。祝日がない場合、一般的には日本時間の木曜日の午前7時(ニューヨークのサマータイムの時は午前6時)に3日分、その他の平日は1日分のスワップポイントが付与されます。通貨ペアのどちらかの通貨の国が祝日の場合、通常よりもスワップポイントが増える日があります。その代わりにスワップポイントが付与されない日もあります。

例えば、顧客が水曜日にドル円の買いの新規注文をした場合、ドル買い円売りの受渡日は金曜日となり、FX業者は木曜日にトムネでロールオーバーします。トムネの内容は、金曜日を受渡日とするドル売り円買いとスポットのドル買い円売りです。水曜日に注文したドル買い円売りはトムネのドル売り円買いと相殺されます。残ったのは受渡日が月曜日のスポットのドル買い円売りです。結果としてドル買い円売りの受渡日が金曜日から月曜日に繰り越されました。ドルの金利が円の金利よりも高い場合、FX業者は、トムネの取引相手から3日分の直先スプレッドを受け取ります。FX業者は、この直先スプレッドに基づいたスワップポイントを顧客に付与します。

FXの3日分のロールオーバー
日付 4/1(水) 4/2(木) 4/3(金) 4/4(土) 4/5(日) 4/6(月)
ドル買い円売り(スポット) 約定日 受渡日
ドル買い円売り(スポット) 約定日 受渡日
ドル売り円買い(翌日物) 約定日 受渡日
為替スワップ取引の流れ

為替スワップ取引とは

2019年3月1日